第2話は、国子さん自身の子育ての様子や体験談、またご自身で気を付けていることなどのお話をお伺いしていきます。
ニュージーランドへ来られた理由を教えてください。
一番の理由は、夫がニュージーランド人だったからです。
また、日々の生活の中で自分の大好きな自然を身近に楽しめる環境がニュージーランドにあり、これから育っていく息子の環境のことなども考え、こちらへ移住してきました。
国子さんご自身が一番気を付けられていることは何ですか?
最近は、こだわりを持っても縛られないように心がけています。
今まで「やりたいと思った事をどうやったらやれるか?」ということを一生懸命考えてやってきましたが、今は出来なかったら、‟今のタイミングじゃないんだ“と思い、新たな依頼やチャンスがあればそれを有難く思って、楽しんでます。
国子さんの子育てはいかがでしたか?
私達の家族は異国、そして全く知り合いがいない中で育児が始まりでした。日本人グループやプレママもなかったので、不安な事があれば、近所の人に聞いたり、メモをもって病院で聞いていました。ちょっとした一言や気遣いに沢山助けられたり、今思うと楽しかったですね。
ただ、唯一少し自信のあった食は、その先入観からか、目の前のリアルな我が子に向き合え切れない所もあり、悪役母さんも演じてましたね~。
最初の頃は、毎食愛情と知識を詰め込んで離乳食は一から作っていました。子供は喜んで一杯食べてくれるだろう!という予測を大きく裏切り、食べてくれない事が多くなり悩み始めました。
今思えば息子の体質を考えて、一食量を少なく回数が多い食べ方にしてあげれば良かったと分かります。その当時は、ついつい他のお子さんや自分の常識と比べて、焦っていました。その結果、笑わせて息子の口を開けようと、食べさせながら色んな事をしました。彼が口を開けると同時に食べ物を口に入れたり…。
彼が食べない事が自分への大きなプレッシャーになって、段々と子供の食事の時間が苦痛になっていきました。
その内に調理も楽しめなくなり…、でも食べさせたい!という気持ちから、調理時間をかなりかけていました。「美味しいのを作ってるから待って待って、、」とばかり言って、遊んで欲しいとせがんでいる彼に背中を見せる時間が伸びて行きました。私の自己満足だったのかもしれませんね。子供に寂しい思いもさせていたと思います。
こんな食育を経験してきた私だから言えることは、可愛い我が子の食にストレスを感じている方がいらっしゃれば「食事だけが人生ではない」という事を伝えたい。つまり、食事作り、食べてもらうことは、もちろん大事ですが、そこに縛られ過ぎずに、笑顔で目の前の我が子をしっかり見てほしい、と言うことです。
子供が元気であるならば、一食や一日単位の食事で考えなくとも、週単位の様な大きなスタンスで全体のバランスを見ても良いと思います。大人と同様に、体調や感情で食べたい時やそうでない時があるんだなぁ〜くらいに構えると、少し心が軽くなるのでは…。
私達のように移民は近くにおばあちゃんがいるわけでもないので、助けもあまりありません。「大丈夫よ、あなたの育児はそれでいいんだよ!」と、言ってくれる人がいないので、私は、それを言えるおばあちゃんのような存在になりたいと思っています。
(第3話へつづく)
彼女は、枠を持たず縛られないようにしているので、興味が湧く事が有れば、とりあえずチャレンジして、といった感じで自分の幅を決めずに、流れに身をゆだねている所があるようです。ですので、腸心セラピーやへそ按腹を食に加えて新たに学び続けているんですね。
私に関して言えば、身体に関してはこだわりが多い方かもしれません。特にちょっと痛かったり、気になることがあれば、すぐにインターネットで探しまくって、効果があると聞けばそればかりやって、逆にやりすぎて考えすぎて身体に負担をかけて病院へ行く、、、みたいな。
だけど、国子さんのこの「こだわっても縛られないようにする」という事を聞いて、「あっ、それいい考えかも!?」なんて思ったらちょっと肩の力が抜けて気持ちが楽になりました。
そして、育児に一番大事なことは、「育児を楽しむお母さん」と話していました。
たしかに、いつも笑顔を子供に向けていたらそれが一番の栄養となりますもんね。
私も怒ってばかりではなく、ちょっと力を抜いて「笑顔」を心がけなくっちゃ。
次回の第3話は、国子さんのウェブサイト「うま味Life~Eat Well Live Well~」や「今後の夢」などのお話を伺いしました。どうぞお楽しみに!